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トルコン太郎ATF圧送交換
走行距離 104,000km
BMW523i

ATF漏れ修理も

 東京 世田谷区よりご来店


桜もそろそろ満開かな?の雰囲気です。
毎年3月は車業界では登録や車検やらで1年で一番忙しい時期のため、お花見というと車移動の際に愛でるくらいです。
お花見っておいしいの?レベルです


今回ご入庫のBMW523iも車検点検にてご入庫いただきました。
当初はATF圧送交換は予定にありませんでしたが、車検点検の際に重度なATFオイル漏れを確認。
オイルパンの脱着が必要と判断、併せてトルコン太郎での圧送交換をお勧めしました。


①ATオイルパンからのオイル漏れで滲むATF

②新品ATオイルパンASSY

 走行距離は約11万km

オイル漏れの原因は走行距離と年式(初度から15年経過)から、ガスケットの劣化によるものです。


ストレーナとオイルパンが一体型のため部品を取り寄せ、オイルパンを脱着するためおのずとスペシャルコースでの施工です。
純正ATFは高額で、多量にフルードを使用する圧送交換には不向き、そのため適合確認が取れているワコーズのセーフティスペックにてご案内しました。
過去の交換履歴も不明のため、せっかくの圧送交換でのリフレッシュですから1ペール20リットルを使用します。

ワイズガレージではお車の状態に合わせて、選びやすくコースを設定しています。

【ベーシックコース】・・定期交換がなされているお車やお試しでトルコン太郎を使用してみたい方へお勧め
スラッジを巻き上げることなくトルコンチェンジャー内に内蔵されるフィルターで
汚れを除去しながら循環させ、ミッション内部をクリーニングしながら交換ができます。

【スペシャルコース】・・過去の交換履歴が不明なお車、10万km超の過走行車にお勧め
オイルパンを脱着し、オイルパン内部の鉄粉やスラッジをクリーニングしストレーナ等も交換したのちにトルコン太郎にてトルコンチェンジャー内に内蔵されるフィルターで汚れを除去しながら循環させミッション内部をクリーニングしながら交換します。

③ATFは適合の取れているワコーズセーフティスペック

④ATオイルパンを取り外し

⑤取り外したオイルパン

⑥オイルパン内部の汚れ具合

 作業前から準備しています

オイルパンを取り外す前にはウィンズATフラッシュを入れ20分ほどエンジンをかけて添加剤を隅々まで行きわたらせ、汚れが落ちやすくなるように前準備をしてあります。

⑦オイルパンは新品へ

⑧圧送交換開始 抜取量1.3 給油量0.0

 オイルパンを取り付けて各圧送用ホースを取り付け

オイルパンを新品へ。
オイルパンを取り外した分のATFが抜けているので、その分の新油をおおよそ4~5リットルほど充填します。

⑨抜取量3.7 給油量1.0

⑩抜取量5.3 給油量2.3

 圧送交換スタートです

圧送交換する油量を設定、クーラーラインモードで圧送交換・全自動交換スタートします。
トルコン太郎に内蔵されているフィルターを通しスラッジや残留物などをろ過してトランスミッション内に圧送循環させます。

左 【新油モニター】新油の状態が確認できるモニター
中 【クリーナーモニター】圧送交換中のATFの状態が確認できるモニター
右 【廃油モニター】ATから抜き取られた廃ATFの状態が確認できるモニター 

一番右側の廃油モニターではミッション内のフルードの状態が見れます。
一気に入れ替えるのではなく少しずつ少しずつ交換、設定油量まで到達したら自動で圧送クリーニング交換が開始されます。

画像⑨、廃油モニターのオイルは新油が充填されたトランスミッションから抜かれたオイルですがほぼ真っ黒。
さきほどオイルパンを脱着した際に4リットルくらいは廃オイルが抜けたはずなのですが、トランスミッション内部に残留しているATFがまだまだ大量に残っているという事です。

⑪抜取量7.0 給油量4.3

⑫抜取量7.0 給油量7.0

 1回目の圧送&クリーニング完了

7リットルで設定した圧送交換が完了しました。
圧送交換が終わった後には内部循環でクリーニングを10分ほどかけつつ。

⑫のクリーナーモニター内に見えるATFが、現在トランスミッション内のATFをホースで抜き出してトルコン太郎内のフィルターでろ過しながらクリーニングしている状態のものです。

 ⑬1回目クリーニング完了時のATFの状態

クリーニングを完了したあとのATFの状態は赤味が確認できるくらいになりました。

⑭2回目圧送スタート 抜取量1.8 給油量0.0

⑮抜取量4.0 給油量1.2

 最後の圧送交換スタート

⑭2回目になると廃油モニターのATFも真っ黒ではなく、若干の赤みを確認できるようになっています。
段階的にではありますが、圧送クリーニングがしっかりと行き渡っているという事です。
今回は4リットル設定。
最初に充填した4~5リットルと1回目の圧送交換した7リットルと合わせ、あと残りは調整分やフローで抜けてしまう分を計算して2回目は4リットル設定で圧送交換。

 ⑯圧送交換完了、クリーニング中

フラッシュを焚いてしまったので、昭和感のある一枚です。(きっと事務所にはクリスタルカットの灰皿がありそうな雰囲気)

圧送交換は終わり、クリーニングをまた10分間ほどかけます。
クリーナーモニター内に見えるATFはほぼ新油と変わらない色味へ。
画像⑬と比べても違いが分かります。

 油温もフロー既定の40℃で

こちらのお車、ゲージでの規定量までの充填が確認が出来ませんのでフロー方式です。
その際に、ATFが適正温度で充填されていないと規定量以下での稼働となり、トランスミッションを傷める原因となり本末転倒です。しっかりとテスターで油温を確認して最後ボルトを締めます。
これで圧送交換作業は完了です。

車種によっては、交換後のトランスミッションのリセット作業が必要です。
交換したらハイ終了、ではなく試乗して異音や変調がないかを確認します。

今回は車検受検前の施工だったため、陸運局までの道のりを異音等を確認しながら。
交換前のシフトの繋がりまでの引っ張り感が軽減、全体的に走りが軽くなっています。


トルコン太郎での圧送交換のメリットは、クリーニングのモニターの色を新油と比較しながらクリーニングを任意でかけられるので、勘に頼ることなく正確。
トルコン太郎での圧送交換は油量は多く使用しますが、ATFの交換の進捗が目に見えて確認できるので、交換の実感をさらに感じることができます。

今回は車検と同時施工、不調は無かったもののお手元に戻った際には以前とは全く違った乗り心地になっていてビックリ。



ご利用ありがとうございました。


・・・・・・・・・・・・



自社工場ですべての整備を行います。
見積もりは事前にメールでやり取り、施工は最短ご来店当日完了(車種、整備内容により)


そもそもトランスミッションオイルの圧送交換とは?
こちらのページでご確認ください↓

■まず、トルコン太郎とはなんだろう?からご説明したページです
トルコン太郎圧送交換とは?

■ブログに掲載予定の入庫実績(各情報あり)のページです
トルコン圧送交換 輸入車入庫実績

■BMW各整備の事例ブログです
BMWメンテナンス入庫一覧ページ


■BMWトルコン太郎ご入庫一覧(ブログリンクなし)ページです
BMW トルコン太郎入庫一覧ページ2



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