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トルコン太郎DCTオイル圧送交換
ボルボV50
過走行車103,400km

過去の交換履歴不明

 岐阜県 高山市よりご来店

お問い合わせフォームからご連絡をいただきまして、トルコン太郎でのDCTオイル圧送交換の可否をご質問いただきました。
過走行車のDCTでも圧送交換でしたら施工可能です。
通常通りお見積りを差し上げ、ご入庫の段となりました。

DCTオイル圧送交換はご来店当日完了が可能な整備ですので、今回も当日完了作業にてご予約。
いざご来店当日。
ナンバーが飛騨だったので(他府県ナンバーのご来店は珍しくないのですが)、詳しくお話を聞くにつけ当日岐阜からご来店されたと聞いて一同ビックリでした。高速で5時間の道のりだったそうです。
ご来店ありがとうございます。


冷間時、エンジンオンからのドライブへのシフト変更の際にドン、というショックを毎回感じるためそれを解消したいと、お住まい近くでDCT圧送交換可能工場を探せども数社に断られ、とうとう三鷹市にある弊社へご入庫いただいたそうです。
ここでも最初にネタバレですが交換後はオーナーは乗り心地に大きな変化を感じることになります。
DCTオイル交換は交換後の変化が分かりやすいので施工しがいがあります。


①SWAGギアオイル

②DCTオイルフィルターも用意

③DCTオイルフィルター交換

④取り外したDCTフィルター

 DCTオイルはOEM製品SWAGのギアオイルを使用します

初度登録が2009年ですから12年経過(2021年現在)、総走行距離は約103,400km。
■中古車で購入、次第にショックを感じるようになった
■まだこれからも乗り続ける予定

上記のご希望です。
DCTはオイルパン設定がないためオイルパンを脱着してのクリーニングはできませんが、フィルターはトランスミッション外部に設置されているためそちらは交換をお勧めしました。
画像には紹介していませんが、ATフラッシュを使用してのフラッシングと、圧送交換施工後のウィンズのトリートメント剤も使用します。

【画像の説明】
①SWAGギアオイル・・純正オイルは高額で定期交換お試しにしては少々ハイコスト。そのためOEM製品のSWAGのギアオイルにてご提案しました今回は未交換で10万km走行を想定して念のため20リットルご用意。
②DCTオイルフィルターはオイル漏れこそないものの、外見からおそらく過去未交換だと思われます。
③DCTオイルフィルターの交換は簡単そうに見えますが、ケースの受け側もプラスチック製のため下手な力加減だと破損する可能性がありますので慎重に。なかなか交換する部品ではないためこれがまた固くて取れないのもお約束です。
④取り外したDCTフィルター。ケースもセットになっています。内部のフィルターはドロッとした触り心地です。
刻印の製造年月が2009年、過去に一度もフィルターも未交換という事が判明です。もともとアイボリー色のフィルターは真っ黒。12年も使用しているので自然な状態です。

ここからはDCTの説明ですので、ほかのブログと重複する部分がありますがご覧ください。
先程から話題に上がっているDCTとは、高性能車や高級車に装備されることが多いデュアルクラッチトランスミッションの略です。
こちらが駆動効率が非常に高い反面、構造が複雑・そして重量があり・なかなかコスト面ではデメリットが多いというのが大きな課題のよく言えば進化途中、悪く言えばまだまだトラブルも多いシステムです。
ボルボでの変速ショックやシフトチェンジ(PからD、RからDなど)の際のショックにお悩みの方は多いです。


 ⑤アタッチメントとホース接続!

ATフラッシュを注入して数十分エンジンをかけて薬剤による内部を洗浄します。
DCT内部はもちろん、ATオイルクーラー内やバルブボディ内、各方面へ接続されるホース内部も全てフラッシングします。
こちらのATフラッシュはスラッジなどを溶かす役割の薬剤のため非常に洗浄力が強く、少しでもその成分が残留するとトランスミッション内部の部品類を傷める場合があり、下抜き交換の際には使用は禁止されています。圧送交換のみに使用が出来るものです。

フラッシング終わったらとうとうトルコン太郎へ各ホースを接続、圧送交換がスタートです。
トルコン太郎はオイルの抜き取りと注入のホースが別れていて、廃油がトランスミッションに戻らない構造になっているため安心です。
そして、圧送交換が終わったら10分間ほどトランスミッション内部のオイルを循環させて自動的にクリーニングするのでさらに効果が期待されます。

⑥抜取量1.7 給油量0.0

⑦抜取量3.2 給油量1.5

 1回目の圧送交換スタート、真っ黒な廃油が

トルコン太郎には3つのモニターが設置されていて、各モニターでは各オイルの状態が確認できます。

左 新油モニター・・・これからトランスミッションに供給される予定の新油の状態。
中 クリーニングモニター・・・現在のトランスミッション内のオイルの状態。
右 廃油モニター・・・トランスミッションから抜き取られた廃油の状態。


圧送交換には車種専用のアタッチメントが必要です。
誤解を恐れずに申し上げれば、アタッチメントがなければ圧送交換は不可能です。

車それぞれのクーラーラインが全く面白いくらいに違うため、それ全てに対応するためには軽く150種類を超えるアタッチメントが必要になります。そしてまたそれが一つあたり数万円するため、なかなか全てを揃えることは至難の業というより不可能です。
試行錯誤の上その問題をクリア出来たのでこうして圧送交換を提供することが出来るようになりました。

⑧抜取量4.9 給油量3.4

⑨抜取量6.8 給油量5.4

 圧送交換は続きます

この10年間使用しているDCTオイルを少量ずつ自動的に抜きつつ、新油を充填していきます。
まず1回目の圧送交換は7リットル設定にて。

現在、圧送交換がメインで自動的に施工されています。

 ⑩1回目圧送完了 抜取量7.0 給油量7.0

真っ黒of真っ黒。

1回目の圧送交換が完了、内部循環でクリーニング中です。
ですが、クリーナーモニターに見えるオイルの色、、、真っ黒です。
通常の圧送交換だと1回目の圧送交換で若干黒味はあるけれども透明感は確認できるほどの色になるのですが、今回は全くびくともしていません。

10万km走行、12年経過、そしてDCTだからなのか。
なかなかに手強い!!!!

⑩2回目 抜取量0.2 給油量0.0

⑩2回目 抜取量6.0 給油量4.7

 2回目の圧送交換スタート

2回目の圧送交換スタートです。
早速廃油モニターに見えるオイルはご存じの通り真っ黒です。
今回は6リットルで設定しています。あと6リットルでもキレイになる予感がしません。。。

 ⑪2回目の圧送交換終了!抜取量6.0 給油量6.0

予想は的中。
若干の薄まりは肉眼(iPhoneで撮影するとその差が分かり辛いのです)では確認できるものの、まだ真っ黒に変わりがありません。

この時点で、合計13リットルを交換済みにて最終調整分を含めもう概算お見積りをしていた予定の油量を使用しています。
施工前の見積もりでは2回の圧送交換と最終調整のオイル16リットルほどで設定していましたが、作業中にお出かけになってるオーナーに連絡をしあと4リットル圧送交換をして、こんなこともあろうかと念のためご用意していた全量20リットルでの交換を提案しました。
どうせやるならしっかり交換したいとGOサイン、3回目の圧送交換スタートの準備です。

 ⑫3回目の圧送交換スタート!抜取量1.0 給油量0.3

3回目スタートです。
今回は4リットルで最終交換です。
変化はみられるでしょうか。

 ⑬3回目の圧送交換完了、クリーニング中

良かった、やっと透明感が見えるようになりました。
今回は調整分を含め念のため用意していた20リットル全部使ってしまったので、ここで終了です。
しっかりと新油と同じくらいまでの色味まではいきませんでしたが、透明感を確認できるくらいまで持ってこれたので一安心。
あと5~10リットル交換すれば、おとなり新油モニターくらいの色味には交換できたのではないでしょうか。走行距離から、いつもの倍量でのお見積り提案が必要だったと反省。まだまだ勉強させてもらっています。
12年分の汚れ、半端じゃありませんでした。
言葉でいろいろと説明するより、画像を見ていただくのが一番わかりやすく理解しやすいですね。

いったん圧送で全交換しているので、今後はいつもご利用のディーラーさんにてDCTオイル交換も可能になります。
これでほぼ圧送交換は完了です。あとは添加剤のシャダーガードを入れるのを忘れずに。
画像⑥の時点のオイル色と比べてみると大きく変化しました。

交換後、試乗していただきました。

圧送交換後、オーナーの運転に試乗に同乗させてもらいました。
「以前と全く乗り心地が違う」との感想をいただきました。
シフトのつながり方がスムーズに変化、今まで普通だと思っていた細かいジャダーを感じなくなったとのご感想


と、大変喜んでいただきました。
ご利用ありがとうございました。
また、岐阜まで長距離ドライブですがDCTオイル交換後の乗り心地を感じながらご安全にご帰宅ください!



ボルボのDCTショックのご相談は非常に多いです。
そして、その多くはオイルの劣化によるものがほとんどです。
ショックを感じ始めるともう症状は進行しているため、そのまま何もせずに走り続けているとショックが大きくなり次第に変速しなくなり、最終的にはトランスミッションを交換するしか方法がなくなってしまいます。
車の取り扱い説明書にはDCTオイルの定期交換は記載されているので基本的には交換も出来るのですが、あまり交換を提案される機会もないようです。

そんな状況になる前に、ワイズガレージではトルコン太郎を使用して圧送交換でトランスミッション内部をクリーニングすることが可能です。
なぜなら、適合するアタッチメントをご用意しているからです。
お気軽にお問い合わせからどうぞ。

・・・・・・・



当店は自社工場ですべての修理を行います。
見積もりは事前にメールでやり取り、施工は最短ご来店当日完了(車種、整備内容により変動)。



ボルボでよくご相談いただく内容をまとめたページをご覧ください。
ボルボ トランスミッション不調ご相談事例ページ

そもそもトランスミッションオイルの圧送交換とは?
こちらのページでご確認ください↓

■まず、トルコン太郎とはなんだろう?からご説明したページです
トルコン太郎圧送交換とは?

■ブログに掲載予定の入庫実績(各情報あり)のページです
トルコン圧送交換 輸入車入庫実績

■ボルボ各整備事例ブログのページです
ボルボ入庫実績リンクページ






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