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ボルボV60
トランスミッションセイノウテイカ解消
トルコン太郎DCTオイル圧送交換

 山形県からのご来店!

■ボルボV60
■型式 DBA-FB4164T
■年式 平成24年
■走行距離 約150,000km


症状をおうかがいしました。
ボルボV60、トランスミッションセイノウテイカがここ最近頻繁に出現するように。
酷い変速ショックと、その後からたまにシフト3速固定も度々あり、でもエンジンを一度切ると直るの繰り返しをしているとのご相談。
中古車で購入したばかり、これからも乗っていきたいとのご依頼です。


ボルボでよくご相談いただく内容をまとめたページをご覧ください。
ボルボ トランスミッション不調ご相談事例ページ


レッカーで到着したV60、ロードテストをしてみるとこれは、、、な状態です。
変速タイミングでのショックというより、アイドリング状態でも変速を細かく1→2 2→1へ繰り返しているのが分かる程の細かいショックあり。
大きな違和感のある変速タイミング、ガクガクする走り出しを感じました。
ほかにも言葉で表現し難い走行中の違和感など盛りだくさん。
そして、DCTオイル漏れも発見。

今回は圧送交換最後の、テスターを使用してのキャリブレーションの画像もあり枚数が多いのですが最後までお付き合いください。

 圧送交換前の廃DCTオイル


スラッジなどから成る粘度を持った様子
このトランスミッションセイノウテイカ表示ですが、エンジンを切ってまたかけなおすとほぼ消え、なおかつミッションの不調も一時的に解消されてしまうため、気のせいだと放置しがちな警告表示です。

そして、警告灯が点灯したからとテスターでキャリブレーションをかけてしまうとリセットがかかり、一時的には快適に走行できるようになります。
ですが不調の原因はミッション本体ではなく劣化したDCTオイルによるもののためまたしばらくすると同じように警告表示され、ショックなどの症状も再発するようになります。

基本的にDCTオイル圧送交換で不調症状は解消できますが、シフト3速固定症状がある車両やDCTオイル圧送交換後にも性能低下のメッセージが表示される場合はAT内部の損傷やオイル漏れが原因の油圧の低下が疑われるため、次の修理段階のご提案となります。

 もう既に圧送開始


圧送交換前にはATフラッシュを注入して数十分エンジンをかけて薬剤による内部を洗浄してあります。
DCT内部はもちろん、ATオイルクーラー内やバルブボディ内、各方面へ接続されるホース内部も全てフラッシングします。
このフラッシング剤は、通常のドレインアウトでは使用出来ません。

 チョコレートドリンクのような廃油


このドロリとした廃油状態だと、過去の利用状況はちょい乗り利用やエンジンオンオフが多く、あまり長距離で利用していなかった様子が考えられます。
圧送交換には通常のドレンアウトよりも油量を多く使用しますがDCTオイルは常時在庫していますので、追加のオイルも問題なく対応可能です。

 抜取量 2.7 給油量 2.9


トルコン太郎はオイルの抜き取りと注入のホースが別、廃油がトランスミッションに戻らない構造になっているため安心です。
左 新油モニター・・・これからトランスミッションに供給される予定の新油の状態。
中 クリーニングモニター・・・現在のトランスミッション内のオイルの状態。
右 廃油モニター・・・トランスミッションから抜き取られた廃油の状態。



今回は画像多めです。

 抜取量 4.4 給油量 4.3

給油量が、抜取量に追いつき始めました。

この状態、もともとのトランスミッション内のDCTオイルが減少しているとき起こる状態です。

 抜取量 5.6 給油量 5.6

 抜取量 7.8 給油量 7.6

ここにきてようやく、廃油モニターの色が変わってきました。
一番左側のモニターに見えるDCTの新油がどんどんトランスミッションへ圧送されているからです。

 抜取量 9.5 給油量 9.2

 抜取量 11.7 給油量 11.5

あまりにも汚れているので、一気に10リットル以上を回します。

新油が供給されているので、圧送当初80度あったトランスミッションの温度もどんどん下がってきています。

DCTオイル圧送交換は続きます

 抜取量 16.0 給油量 15.9

廃油モニター、チョコレートドリンクからホットココアくらいの色味へ。

 抜取量 17.0 給油量 17.0

 1回目の圧送交換完了

この黒味が不調症状を引き起こす原因の鉄粉やスラッジ。

17リットルを圧送してもまだこの状態とは手ごわい。
この状態は、大体7~8万kmほど走行した未交換DCTオイルの状態です。
せっかくの圧送交換です。クリーニングが終わったら次の圧送交換へ。

 2回目圧送交換開始

クリーニングが終わった廃油状態、濃いめのブラックコーヒー位です。
クリーニングで循環している間に、さらにフラッシング剤で落ちやすくなったスラッジなどが廃油に含まれまた汚れに拍車がかかっている状態です。

 2回目 抜取量 1.4 給油量 0.9

 2回目 抜取量 2.5 給油量 2.1

 2回目 抜取量 4.4 給油量 4.1

 2回目 抜取量 6.7 給油量 6.4

 2回目 抜取量 8.8 給油量 8.7

圧送交換は続きます

 2回目 抜取量 10.4 給油量 10.2

廃油モニターの色が次第に変わってきているのわかりますか?

 2回目 抜取量 12.0 給油量 11.5

濃いめのコーヒーがようやくカフェオレ色。

 2回目 抜取量 12.3 給油量 12.3?

 2回目 圧送交換完了

クリーニング中のクリーナモニターに油面が上がってこないくらい、油量が少ない状態。
これで30リットル回しましたが、あと油量調整分と恐らく追加のDCTオイル充填が必要だと思うので、その分を取りおいてここで圧送交換は終了。

この色味の状態は、定期交換でご利用のDCTオイル最初の状態という感じです。
ですから、本当はあと1回は圧送交換で回してあげたいくらいです。
ただ、ご予算のリミットがあるのでここで後ろ髪をひかれながら打ち切り。

その後DCTオイルフィルターを交換する際も、オーバーフロープラグを取り外しても全くDCTオイルが出てこなかったため、AT内にのDCTオイルはかなり少ない状態。

オーバーフロー調整の際、DCTオイルが入るわ入るわ。


こちらは長い年月をかけて漏れたオイルが原因ですので、オイル漏れ止め剤を使用して様子を見ます。

 続いてはテスターを使用してのリセットを施工

油量調整、SOD-1Plusの添加が終わったらお次はテスターでのリセットです。

まずオートスキャンを施工し、圧送交換語に現在コンピュータで認識されている不調個所の洗い出しをします。
FAULTが出るわ出るわで、すぐにトランスミッションのキャリブレーションを施工。

ステップ1 シフトフォークの信頼性点検
が終了
ステップ2 クラッチベンチレーションルーチン

 ステップ3 初期適応シフトフォーク調整中

このテスターでのリセット及び調整を施工しないと、もともとの不調症状の記録が残り続けます。
そのため、オイルを交換しても不調症状が残り続けるなどの不調は、オイルの油温管理や油量管理、このコンピュータリセットがうまくいっていないなどの可能性が考えられます。

調整することによって、シフトのズレや不調の情報をリセットしています。

 ステップ4 クラッチプレッシャー適応1 調整中

 ステップ4 クラッチプレッシャー適応1 調整完了

 ステップ5 クラッチプレッシャー適応2

この間にも自動的にコンピュータがクラッチを動かしたりなどして調整をしています。

 ステップ6 クラッチゲインの適応のリセット

各部不具合なしです。

キャリブレーション施工前後

 キャリブレーション前の状態

こちら、1ページでは収まりきらないほどの、最初のオートスキャン時のFAULTの嵐。

こちらがキャリブレーションをかけたらどう変化するでしょうか。

 最後にもう一度オートスキャン中

 不調個所なしです

ほとんどのFAULTは消去。
DCTに関してもリセットは無事に完了、テスター上では不調個所無し判断結果です。

 これですべての整備は終了です

交換後の変速ショックの変化は?

◇当初の細かい変速はなくなり
◇走り出しのスムーズさが戻り
◇V60本来の車重を感じさせない気持ちの良い加速感

を感じることが出来ました。

ただ、今回はご予算のリミットがあり、しっかりキレイになったわけではないため、軽い変速ショックなどは残っています。
ただ、圧送交換後に酸化還元洗浄剤のSOD-1Plusを添加したためそれが時間をかけてオイルの品質と性能を向上させてくれますので、走れば走るほど徐々に変化がみられる予定です。

 DCT不調は解消できます

1年前と比べても、ボルボのDCTショックのご相談は非常に多くなっています。
そして、その多くはオイルの劣化によるものがほとんどです。
ショックを感じ始めるともう症状は進行しているため、そのまま何もせずに走り続けているとショックが大きくなり次第に変速しなくなり、最終的にはトランスミッションを交換するしか方法がなくなってしまいます

車の取り扱い説明書にはDCTオイルの定期交換は記載されていますので基本的には定期交換推奨整備です。
車を構成する部品で、交換しなくてよい消耗部品はありません。
DCTオイルもその一つです。
ずっと未交換でOKなエンジンオイルやブレーキフルードはありませんよね。


そんな状況になる前に、ワイズガレージではトルコン太郎を使用して圧送交換でトランスミッション内部をクリーニングすることが可能です。


お気軽にお問い合わせからどうぞ。



当店は自社工場ですべての修理を行います。
見積もりは事前にメールでやり取り、施工は最短ご来店当日完了(車種、整備内容により変動)。

そもそもトランスミッションオイルの圧送交換とは?
こちらのページでご確認ください↓

トルコン太郎圧送交換とは!?トップページ
●トルコン太郎の説明やトランスミッションに不調が起こる理由などを簡単にご案内


ボルボ
●バッテリー持ち込み交換やブレーキパーツ持ち込み交換整備、トルコン太郎圧送交換の各メンテナンスリンク一覧あり No.265

 
●ボルボあるあるのトランスミッション不調のページ
不調が起きやすい理由や、不調症状の一覧などご案内 No.544

ボルボ換 
●トルコン太郎でのATFやDCTオイル圧送交換 ご入庫事例の簡単な情報と症状などの一覧ページ 




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トルコン太郎圧送交換 ATF・CVT・DSG・DCT・PDKのお問い合わせはお気軽にどうぞ

前述にあります通り、トルコン太郎でのお見積もりは車両の情報をいただければ概算見積が可能です。

【ご連絡いただきたい車両情報】
■車両型式
■車台番号 
■原動機の型式(エンジン型式)
■現在の総走行距離
■過去にATF交換歴がある場合はその際の走行距離
■現在気になるショックや不調など(簡単で結構です)

上記情報があれば、トルコン太郎の圧送交換のお見積りは可能です。
逆に、車台番号が不足していると何もお調べできないので、車台番号は必ず輸入車でしたら17桁の英数字を、日本車でしたらハイフン以下の全ての数字をご連絡ください。

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