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R56 ミニONE
トルコン太郎でATF圧送交換
54,800km走行定期交換

 東京都八王子市よりご来店

■年式 平成25年
■型式 CBA-SR16 (R56)
■走行距離 54,800km

まずお問い合わせフォームからトルコン太郎圧送交換の可否、お見積もりご希望のご連絡をいただきました。
フォームから連絡いただきました各車両情報からATFや部品の適合を確認、概算見積をご案内。
その後施工のご依頼をいただき、ご入庫の段となりました。



 交換予定のATオイルストレーナ

ご入庫前には不調無しの定期交換、リフレッシュでATオイルパン脱着整備を含んだコースにて。

ご入庫の際に同乗走行にて現状のお車の状態をオーナー様と一緒に確認。
すると走り出しのモタつき、低速域のシフトダウンの際に少しショックを感じます。
オーナーさんは少しずつ症状に体が慣れていき、車のコンピュータもオーナーさんの運転の癖をどんどん学習していくので、意外と症状に気づいてらっしゃらない方も多いですね。

今回ご利用はATオイルパン内部の鉄粉を物理的に除去し、内部のATオイルストレーナを交換するスペシャルコースです。
オイルパンガスケット、ATオイルストレーナを前もってご用意。
純正ATFは高額で、多量にフルードを使用する圧送交換には不向き、そのため適合確認が取れているワコーズのセーフティスペックにてご案内しました。

 廃油の状態はスラッジでくすんだ状態

オイルパンを取り外す前には圧送交換の際でしか使用が出来ないウィンズATフラッシュを入れ20分ほどエンジンをかけて添加剤を隅々まで行きわたらせ、汚れが落ちやすくなるように前準備をしてあります。

ATFの状態は瓶を振ってみると、トロっとした挙動で重厚な印象です。

 ATオイルパンはこちら

整備性の良いATオイルパン。
これからこちらを取り外していきます。
もちろん外す前にドレインアウトで抜ける分のATFは抜いておきます。

 ATバルブボディがそこに

ATオイルパンを取り外すとトランスミッションの心臓部、バルブボディが現れます。
通常はATFがこの部分を満たし保護する役割をしています。

 取り外したATオイルパン

R56(と一言にいっても、型式が様々ありますのですべてのR56の情報ではありませんのでご注意ください)のATは容量が6リットルとやや小ぶり。

3リットルほどの廃油がオイルパンを取り外す前に抜けましたので、あと残りの廃ATFはどこに?
そうなんです。
通常のドレインアウトでは全容量の半分もATFは抜けません。
あとの半分以上の廃ATFはオイルクーラーや各ATホース内、バルブボディ奥側の細部に留まっています。

 ATオイルパンは再利用可能

オイルパンは再利用が可能なため、非常に経済的!

ATオイルストレーナは新品に交換します。

 オイルパン内に設置のマグネット

こちら、ATF内に浮遊する鉄粉を集めて逃さない役割のマグネット。

もうその姿はまん丸で、これ以上鉄粉を吸着できないほどにみっちり鉄粉。

こちらのマグネットもクリーニングしてもちろん再利用します。

ぬらぬら状態のATオイルパン内部も、こちらは実はスラッジがビッシリと付着していてこの状態です。

 清掃後のATオイルパン

こちらが清掃したオイルパンです。
きれいですね。
マグネットも元の姿を取り戻し、また鉄粉をたくさん吸着出来るように。

オイルパンのクリーニングが完了したら、こちらをAT車体へ取り付けて抜けた量のATF(もちろん新油)を補充します。
これでATオイルパンの整備は完了。

 おまけのATオイルストレーナ新旧比較

取り外したストレーナはAT内で鉄粉やスラッジをずっと漉し続け、この状態へ。
もともとシルバー色がこのようにスラッジで覆われています。

ということは、ATFにずっと触れているATオイルパンやストレーナがこの状態になっているということは、ほかのAT関連部品もこのようにスラッジなどで覆われていると容易に想像できますよね。

続いては圧送交換のご案内です。

アタッチメントを取り付け、圧送交換開始

 ATオイルクーラーはこちら

ミニは、車両によってATオイルクーラーが様々なのです。

ですがご安心ください。
そんなATオイルクーラーに適合するアタッチメントはほぼ網羅し、ご用意しています。

こちらのR56は、なかなかにエンジンルーム奥底へのアクセス。
どうして下回りからアクセスしないの?と思われるかもしれませんが、下からだとオイルクーラーのオイルラインの向きが逆で全くアクセス出来ないからです…。
ATオイルクーラーの規格が統一されていさえすれば、圧送交換はもっと一般的な整備になっていたと思います。きっと。

 圧送交換開始

圧送交換する油量を設定、クーラーラインモードで圧送交換・全自動交換スタートします。

左 【新油モニター】新油の状態が確認できるモニター
中 【クリーナーモニター】圧送交換中のATFの状態が確認できるモニター
右 【廃油モニター】ATから抜き取られた廃ATFの状態が確認できるモニター 


一番右側の廃油モニターではミッション内のフルードの状態が見られます。

廃油モニターのオイルは新油が充填されたトランスミッションから抜かれたオイルですがほぼ真っ黒。
さきほどオイルパンを脱着した際に2~3リットルくらいは廃オイルが抜けたはずなのですが、トランスミッション内部に残留しているATFがまだまだ大量に残っているという事です。

 1回目の圧送交換完了後

こちら、あっという間に見えますが1回目の圧送交換が完了したの状態です。

クリーナモニター内のATFの色味、ちょっと赤味が見えませんか?
左隣には採取した廃油。
比較してみてください。廃油の黒とクリーナモニターの黒と。

 2回目の圧送交換完了

クリーナモニター内のATFは、透明感が出てきています。
しっかりときれいになるまで交換ご希望のため、黒味がなくなるまであと1回圧送交換します。

 こちら、3回目の圧送交換完了後の状態

透明感もほぼ新油と変わらないくらいまで交換できました。

 これでATF圧送交換完了、ではありません!!!!!

圧送交換はここで終了ですが、まだまだやることは盛りだくさん

・添加剤SOD-1plusをシリンジで注入(密閉式のオーバーフローだから)
・油量調整のために、既定の温度に下がるまで待機
・テスターでの監視のもと油量調整(密閉式のオーバーフローだから)
・油量調整が終了したら、テスターでのリセット(キャリブレーション)
・完了後の確認走行

です。
特に既定の油温迄下げるのが一番時間がかかります。
言うて油なので保温効果ばバツグン。しかも大量。何しろ温度が下がりません。

なぜこんなに調整に気を使うのか?
この規定値での油量調整がうまくできていない場合、AT挙動の不調や今までなかった変速ショックが出てきたりが現れます。
これがいわゆる「ATFの交換後からATが不調になった」といわれる症状だったりします。(それだけが原因ではない場合ももちろんあります)

登山でも上る時よりも降りるときに最後まで最大の注意を払うといいますが、それに倣い気を付けて調整します。

これで圧送交換の作業は完了です。
トルコン太郎での圧送交換は油量は多く使用するため高額整備ですが、交換の効果を感じることができるので、整備の中でもお車が変化した実感を得やすい整備だと思います。

交換後の同乗走行では、まったく今までの乗り味と変化して、車が軽く感じる!との喜びの声をいただきました。

ご利用ありがとうございました。


 トルコン太郎圧送交換のご相談、随時

自社工場ですべての整備を行います。
見積もりは事前にメールでやり取り、施工は最短ご来店当日完了(車種、整備内容により)


そもそもトランスミッションオイルの圧送交換とは?
こちらのページでご確認ください↓

■まず、トルコン太郎とはなんだろう?からご説明したページです
トルコン太郎圧送交換とは?

■ブログに掲載予定の入庫実績(各情報あり)のページです
トルコン圧送交換 輸入車入庫実績

■MINI各整備の事例ブログです
MINIメンテナンス入庫一覧ページ


■ミニ トルコン太郎ご入庫一覧(ブログリンクなし)ページです
ミニトルコン太郎入庫一覧ページ2





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トルコン太郎圧送交換 ATF・CVT・DSG・DCT・PDKのお問い合わせはお気軽にどうぞ

前述にあります通り、トルコン太郎でのお見積もりは車両の情報をいただければ概算見積が可能です。

【ご連絡いただきたい車両情報】
■車両型式
■車台番号 
■原動機の型式(エンジン型式)
■現在の総走行距離
■過去にATF交換歴がある場合はその際の走行距離
■現在気になるショックや不調など(簡単で結構です)

上記情報があれば、トルコン太郎の圧送交換のお見積りは可能です。
逆に、車台番号が不足していると何もお調べできないので、車台番号は必ず輸入車でしたら17桁の英数字を、日本車でしたらハイフン以下の全ての数字をご連絡ください。



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