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BMW X1 F48
LDA-HT20 トルコン太郎ATF圧送交換

 F48 X1 不調症状のご相談


ホームページお問い合わせフォームからのご連絡をいただき、ご依頼内容やお見積もりなどの打ち合わせはすべてメールで完了し、ご来店当日完了でのご案内です。
埼玉県さいたま市よりご予約通りご来店いただきました。

【車両情報】
■BMW X1
■走行距離 約35400km
■型式 LDA-HT20

■年式 平成30年式

【ご相談内容】
■不調症状:冷間時、減速から停止直前 2→1速への変速ショックが大きい(ガクンと衝撃がある)
■ドライブ、ニュートラルの時には問題ないが、リバース(R)にギアを入れた際に異音がする



X1は実は車種としてはボルボに次ぐ不調相談が多い車種です。
不調症状を体感していなくてもAT内部では様々な不調につながる現象が起こっています。
年式によってはDCTの設定もあり、2~3万km走行あたりから変速ショックなどの不調症状を抱えていることがあります。

不調の起こりやすい原因としては、ATの内部にはストレーナ設定がなく、AT外部にもフィルターもないいことです。
そのためAT内部にはかなりの鉄粉とスラッジが回遊し、冷間時にはその鉄粉がAT内部にジャダーや変速ショックなどの影響を与え、暖気時にも熱を帯びた鉄粉がまた異なる影響を与えます。

ATFさえ定期交換していれば起こることがない不調のため、不調症状を感じる前の交換が好ましいですね。

 圧送交換前にテスターで強制洗浄


トルコン太郎は廃油を抜きつつ、新油を圧送して注入しながらトランスミッション内のフルードを段階的に入れ替えます。
エンジンオン状態でATFを圧送し交換しながら、トランスミッション内のクーラーホース内やバルブボディ等の隅々に残留する廃フルードを排出します。

そのため、圧送交換後は燃費が良くなったり、トランスミッションのアクセルレスポンスが良くなったりの反応が見えるので変化が体感できる整備です。


圧送交換前にはフラッシング剤での洗浄と、コンピュータ診断機を使用して機械的な強制洗浄を施工します。
これをやるのとやらないのでは洗浄効果が違います。

トルコン太郎を始動する前に、フラッシング剤(Wynn’s社製の添加剤)を添加してしばらくエンジンをオンにして添加剤を隅々までいきわたらせています。トランスミッション内やホース内のスラッジ等を落ちやすくするための洗浄剤です。


トルコン太郎に接続、内部のATFが見えます

スラッジなどの異物により泡立つATF

 洗浄完了後の廃ATFはこの状態

トルコン太郎には専用アタッチメントを使用して各ホースを接続します。

トルコン太郎にセットされているモニター(透明のドーム型のもの)は、それぞれ異なる役割があります。
左奥 新油モニター
真ん中 クリーニング中のオイルモニター
右手前 廃油モニター


真ん中のクリーニングモニターに見えるATFが、圧送交換前のAT内に充填されていたATFです。
ATFは真っ黒です。
そしてその挙動は鉄粉をたっぷり含んだもったり感で、モニターの内壁に廃油がべっとりと張り付くような状態。

ご覧の劣化したATFがAT本来のパフォーマンスをサポートできるはずがありません。
燃費や性能、加速感などにロスを発生させています。

 セーフティスペックでまずは圧送交換

WAKO'S正規代理店にて取り扱いしています。

今回はかなりの汚れが想定できたため、基本的な洗浄に相当する部分はちょっとお値打ちなセーフティスペック(赤色)で圧送で下洗浄しトランスミッション内部をクリーニング、X1は8速ATのため最終的なトランスミッションへの充填ATFはプレミアムスペック(黄金色)にて施工する予定です。


画像はもうすでにセーフティスペック(赤色)で下洗浄が完了した状態です。
真ん中のモニター内のATFはまだ黒味が残っていますが、透明感が確認できるくらいまで圧送は完了しました。

 ワコーズプレミアムスペックで圧送と充填を

さて、これからはATに充填するための圧送交換開始。

一番左のモニターにはプレミアムスペックの新油、どんどん圧送されていきます。

 どんどん圧送が進みます

プレミアムスペックで圧送、最終的にAT内にはプレミアムスペック充填されます。

 真ん中のモニターのATF色味が変化します

 真ん中のモニターの色味が変化しました

 真ん中のモニターの色味が変化します

セーフティスペックでの下洗浄完了時と比較すると、透明感もしっかり確認できるように変化しました。

圧送交換はこのようにATFの現時点での状態を目視確認できるので、交換が足りなかったり過剰だったりを防げます。

新油と比べるとロゼですが

しっかりと透明感

 プレミアムスペック充填完了です

圧送油量はAT容量とを計算してありますので確実にプレミアムスペックに入れ替わっています。
画像では若干の赤みが残っていますが透明感を得られていることと、これ以上回してももったいありません。このくらいで充分です。
これを新油と同じくらいに圧送してもコストがかさむだけなので、ここで圧送交換は終了します。



圧送交換後にはSOD-1Plus添加しました


SOD-1plus添加剤は、走行しながら汚れを分解洗浄し、スラッジの除去、トランスミッション内部で使用されているOリングの柔軟性回復による油圧リーク防止が出来るものです。

【期待できる効果】
■洗浄(ストレーナ、クラッチディスク、バルブボディ、オイルクーラー)
■発進時のジャダー、変速ショック、滑りの防止や改善
■オイル漏れ、にじみの予防や改善
■スムーズなシフトチェンジ
■走行時の異音、うなりの軽減、改善
■Oリング効果防止、柔軟性の回復


最近のトランスミッションは密閉型、ATFの油量や状態チェック用のゲージが装備されていません。
油量は決められた温度で決められた油量をコンピュータ診断機を使用して調整しなければならないため時間と知識や機器が必要になります。
そのため気軽にATFの状態確認や交換出来なくなり、ATF未交換のお車が増えてきている現状です。


圧送交換後は、油種を切り替えて油量を多く圧送交換したことから、走り出しのモタツキ感はなくなり、スッと発進するように。
変速タイミングは交換前よりも回転数は低めに変速するように変化、シフトアップ時の変速時の挙動はスムーズに変化しました。
オーナー様ご相談の停止直前の変速ショックは、もちろん解消しました。


交換後にはこれからしっかり乗ってトランスミッションを回していけば、添加剤の効果も徐々に現れどんどん好調になります。
燃費の変化も楽しみですね。


ご利用ありがとうございました。



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自社工場ですべての圧送交換整備を行います。
見積もりは事前にメールでやり取り、施工は最短ご来店当日完了(車種、整備内容により)


そもそもトランスミッションオイルの圧送交換とは?
こちらのページでご確認ください↓

■まず、トルコン太郎とはなんだろう?からご説明したページです
トルコン太郎圧送交換とは?

■ブログに掲載予定の入庫実績(各情報あり)のページです
トルコン圧送交換 輸入車入庫実績

■BMW各整備の事例ブログです
BMWメンテナンス入庫一覧ページ

■BMWトルコン太郎ご入庫一覧(ブログリンクなし)ページです
BMW トルコン太郎入庫一覧ページ2


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前述にあります通り、トルコン太郎でのお見積もりは車両の情報をいただければ概算見積が可能です。

【ご連絡いただきたい車両情報】
■車両型式
■車台番号 
■原動機の型式(エンジン型式)
■現在の総走行距離
■過去にATF交換歴がある場合はその際の走行距離
■現在気になるショックや不調など(簡単で結構です)

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