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オイルプレッシャー警告灯とガラガラ音
オイルを継ぎ足しても消えない!
DBA-ACR55W 18万km 平成21年
トヨタ エスティマ

 エンジンオイルプレッシャー警告灯点灯ご相談

【ご相談内容・経緯】
・エンジンオイル油圧警告灯が点灯、オイルマークも点灯(アラジンの魔法のランプのようなチェックランプ)
・半年前くらいから油圧警告灯(プレッシャーランプ)が点灯していた
・エンジンオイルを注ぎ足すと消去していたので、あまり重篤には考えていなかった
・ここ数週間、オイルを注ぎ足してもランプが消えない
・それに伴い、エンジンからガラガラ音が大きくなってきた


車両の情報はこちらです
■平成21年式■トヨタエスティマ
■DBA-ACR55W
■走行距離 18万km


【ご希望】
これからもまだまだ長く乗っていきたいので修理をご希望


大丈夫です。お任せください。
乗り換えよるより、今ある車両をメンテナンスして使用する方が今の時代はおすすめです。



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トヨタ メンテナンス一覧


 さっそくエンジンオイルパンを取り外し

この症状、2AZエンジンには多く見られます。
よくある事例です。


◎オイルプレッシャー警告灯が点灯する際の原因はあまり多くありません。
・オイルプレッシャーセンサー自体の不調の場合→エンジンが壊れる可能性は低い
・ストレーナが詰まっているなどが原因の場合→エンジンに焼き付きを起こすことがある
・オイルが少なくても警告灯は点灯する→オイル補充をする


と、上記3点ほどが原因として考えられる症例です。
今回はオイル補充しても警告灯がつきっぱなし、ガラガラ音がするとの情報からストレーナの詰まりが原因として考えられます。

お話の症状からおおよその原因は目途がついていたので、修理施工を大前提にエンジンオイルパンを取り外し。

このガラガラ音の原因になっている部分が見えます。

 エンジンオイルパン内部の状態

エンジンオイルパン内部の状態は。

ご覧の通りオイルパン内部の表面は一目でザラザラしているのがわかるほど。
そして何かのかけらが見えます。
これが、警告灯点灯とガラガラ音の原因です。

 コロコロと転がります

このオイルパン内部は通常エンジンオイルで満たされ、オイルフィルターを通過させてエンジン内部にエンジンオイルを送り込んでいる場所です。

その内部にあるはずがない異物が。
というよりも、こんなに大きな異物があってはなりません。
この異物が何ものなのかこれからわかります。

 異物のクローズアップ

硬いような、でも金属ではないような感触です。

触ると硬いスポンジのようなさわり心地で表面はモロモロしています。
この、モロモロしている異物の細かいかけらが、エンジンオイルパン内壁のスラッジにからめとられ、へばりついている状態です。

 本体のほうを見てみましょう

一見すると、何もおかしな個所は見当たらないように見えますね。


ところが。

 エンジンオイルストレーナ

画像のエンジンオイルストレーナに、先ほどモロモロしていた異物が大量に詰まっています。

オイルストレーナは本来の仕事をしているまでです。

 作業は続きます

エンジンオイルストレーナを取り外してみましょう。

 詰まりに詰まっております

見えますか?

ストレーナ内部にモロモロのかけらたちがぎっしり詰まっています。
これが、警告灯点灯の原因です。

こちらは、バランスシャフトというエンジン内部の部品が経年劣化し破損、そのかけらがエンジンオイルパン内部に散乱したものです。
オイルストレーナはこのかけらたちをエンジン内部に送り込まず留めてくれていたんですね。
しっかり仕事してます!

ですが、オイルストレーナに詰まったかけらに油路を阻まれ、本来はエンジン内部に送り込まれなければならないエンジンオイルが規定量以下しか送られない状態が続いていたのです。
それが顕著になったのが半年前から。
それ以前から少しずつ症状は出ていたのでしょうが、トヨタの車は非常に優秀なためなかなか不調症状が出づらいということが逆に痛し痒しに感じます。

エンジンオイルが正しく循環していなかったので、エンジンオイルという潤滑材が足りず金属どうしがぶつかる音がしていたということです。
これがエンジンからのガラガラ音発生です。

この状態が続けば、最悪はエンジン焼き付きを起こし、最終的にはエンジンが壊れる未来が待っていました。


警告灯は、それ自体が悪ではなく【車のどこかで大きな不調になりそうな状態を感知したよ!早めにメンテナンスしてね!】とお知らせしてくれるものです。

今回のこの警告灯は、半年前から点灯していたそうですがエンジンオイルを補充すると消去できていたのは根本的な解決ではなく対処療法だったのですね。


たかが警告灯、されど警告灯。
たまに誤作動で点灯する場合もありますが、点灯したらすぐにテスター診断をしましょう。

 次々に部品を取り外し、本丸へ

作業はさらに着々と進みます。

整備は続きます

 バランスシャフトを取り外し

 こちらが原因の部品

取り外したバランスシャフト。

この樹脂製の部分が経年劣化でご覧のように破損しています。

一見スポンジ状に見えますが、のちほど新品との比較画像を用意しています。

 新品をご用意

 バランスシャフト新旧比較

一目にその違いは明らかです。

 別角度から

これだけの削れてバラバラになった欠片がオイルパン内部に拡散していると思うと、オイルストレーナの役割が非常に大きいことが確認できます。





 あとは元に戻します

今回はよくある症例だったため、原因特定も素早く対応できました。

警告灯点灯はあなどらず、しっかりと点検しましょう!


ご利用ありがとうございました。

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