
トルコン太郎設置店 ATF圧送交換施工 ワイズガレージ東京
0422-31-0430
東京都三鷹市深大寺2-19-2
■車両 ポルシェ マカンGTS
■ABA-J1H2
■平成29年式
■95,000㎞走行
【ご相談内容】
●中古でご入手
●過去のオイル交換歴が不明なため、交換希望
お問合せフォームからご連絡いただきました。
過去に交換したかどうかわからず気持ちが悪いので、気持ち的にリフレッシュしたくてとのお話です。
わかる、わかります。
自分のものになったのだから、一からメンテナンスしたいお気持ち
車両情報から各デフオイルとトランスファーオイルの純正規格を確認し、適合するオイルでお見積もりをご案内。
案外交換してそうでしていないギアオイル。
早めの定期交換がお車を長持ちさせます。
①こちらリアデフ
②ドレンボルトを取り外し
③廃オイルが勢いよく
④どんどん抜けていきます
①リアデフ。リアデフと言っていますが、正式名称はリアデファレンシャルです。
簡単な説明では、エンジン~トランスミッションの動力をそれぞれの駆動輪に伝え、カーブを曲がるときなどに外側のタイヤと内側のタイヤの回転数を調整する役割の機構です。
結構大切!
ドレンボルトはこちら。少し緩めているのでオイルが漏れ出ているのが見えます。
②ドレンボルトを取り外します
ただ、この時に上部に位置するフィラーボルトを取り外しておかないと、スムーズに廃油が抜けていきません。
そのため先にフィラーボルトを取り外しておきます。
③ドレンボルトを取り外した途端、勢いよく充填されているオイルが出てきました。
車両によってデフの油量は異なります。
こちらのマカンGTSのリアデフでは
その色は真っ黒です。
真っ黒だからと悪いことではなく、今までデフ内で保護や潤滑などの役割をしっかり担ってくれていたということです。
新車または交換から3~4万km走行すると、大体このような状態です。
④おおよそ1Lほどが充填されています。
※ちなみにこちらのマカンGTSではフロントデフはトランスミッションと兼任しています。
⑤ゴミが入らないように細心の注意を払いながら撮影
⑥昭和の便利ギア(正式名称不明)
⑤弊社ではワコーズの90番かまたはリアデフだと140番でご案内しています。
もちろん、車両情報から純正使用オイルを調べ、適合確認を取っています。
新油は青みのあるドロッとした粘度高めの油です。
⑥こちらは正式名称不明ですが、昭和の時代からずっと第一線で活躍中のオイル充填機です。
今ではもっと便利で機能的でハイセンスなものもありますが、この重厚感がいいのでずっと使い続けています。
⑦充填開始です
⑧新油で残った廃油を洗い出し
⑨ドレンボルトを元に戻します
抜け出た廃油量を念頭に置き、新油を充填します。
⑧では、デフ内部に残る廃油を新油で洗い出している状態。
出てくるオイルがキレイになったらドレンボルトを取り付けます。
⑩デフオイルにも使用可能なSOD1
⑪シリンジ注入準備
⑫注入中
添加剤も使用するため、満充填前に添加剤を注入します。
もちろんオイル交換だけでも十分ですが、内部にギアがある構造のため内部保護のため添加剤を注入することも可能です。
sod-1を添加します。
充填機が使用できないので、SOD-1はシリンジを使って注入します。
リアデフオイルのおおよそ量は把握しつつ、新油を段階的に注入。
ほかの油脂よりギアオイルの粘度は高いためゆっくりじっくり様子を見ながら充填します。
オーバーフローしてきたらそこが充填完了のタイミングです。
充填が完了したらフィラーボルトを取り付け、既定トルクで確実に。
まだまだ整備は続きます→
⑬交換前トランスファー(変化はありません)
⑭排出!
トランスファーは4WD車両に設定があり、エンジン~トランスミッションの動力をそれぞれの駆動輪に伝達するパワートレーン機構です。
ここも内部はギアの組み合わせです。
保護や潤滑のためのトランスファオイルで満たされています。
さて、トランスファーもリアデフと同じような手順で交換です。
⑮排出中(勢い減)
⑯あと少し!
こちらもおおよそ9万km、過去には交換歴はなさそうな厚みのある黒みの廃油です。
ですが、サラッとした質感の印象。
ギアオイルは粘度が肝心です。
既定の粘度を失うと、異音が発生したりなどの不調が出てきます。
⑰まずは洗浄
⑱新油で洗浄中
新油注入前に、内部の残留オイルを洗いながします。
⑲洗浄中(⑱と何が違うのか!?)
⑳洗浄完了
新油充填前の洗浄はしてもしなくても、の意見もあると思いますが、せっかく交換するのだったら少しでもより良い状態につながるようにのひと手間。
⑰~⑲ではトランスファー内部残留した廃オイルが排出されていく様子
⑳では排出オイルが変化したのでここで完了の判断です
デフやトランスファーによく使用される、全ねじボルト。
頭のないねじです。
ほかにも、止めねじ、寸切りボルトといわれるようですね。
こちら、ねじ部分しかない構造のため、取り外しや締め付けには六角ボルトなどの工具が必要です。
併せて止める部分がないので、そもそもガスケットがないタイプのねじです。
そのため、内部のオイルが漏れ出てこないよう密着させるためシールテープ(画像では白いテープ部分)を巻きます。
これをやるのとやらないのでは、後々の安心感が違います。
もちろん純正指定オイルの適合確認もしっかり。
最後の増し締めまでしっかり完了。
デフオイルやトランスファーオイルはあまり注目される整備ではありませんが、動力を伝える機構のため、劣化したオイルの使用継続は少なからずパワーロスにつながっています。
各オイルは基本的に消耗部品です。
定期的な交換をどうぞ。
ご利用ありがとうございました。
そのほか、ポルシェメンテナンス事例はこちらのページでご覧ください
ポルシェ メンテナンス一覧
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